弘前・佐藤製菓のイモ当て
2008年 08月 23日
イモ当ては当物(あてもの)景品と言われ青森県津軽地方で
育まれた駄菓子です。
てっきり全国区だと思っていましたがこれがローカルだと
判った時はちょっとばかりショックでした。
当時、くじを1回20円で引き「親」「子」と書かれた札の通りに
焼き芋に似せた和菓子をもらいました。
揚げ菓子に砂糖をまぶした甘い和菓子です。
黄色い部分は餡になっておりここをサツマイモに
似せています。
牛乳と食べるとすこぶる旨いです。
二分割された片方のイモをくじ毎にもらうわけですがおばちゃんの
目を盗み丸ごと取ることを友達と競ったのを思い出しました。
解釈に難儀しましたが透かし防止による文字の羅列なんだ
そうです。
この当物景品は昭和30年~40年代にかけて食料事情の
チープさもあり流行しました。
50年代以降駄菓子屋のビジネスモデルは激減しました。
買い手のスタイルが駄菓子屋購入から一族の集まる盆暮れ正月に
子供たちを和ませる手法として一般店舗にて購入する形に
変化しました。
販売スタイルの変化は製造者の変化も強いました。
同業他社は50社ほどあったようですが今では佐藤製菓が
菓子職人を確保し季節限定で製造しているようです。
イモ当て(30個入り)/1,260円
佐藤製菓
住所:弘前市津賀野宮崎68
TEL:0172-34-3356